...題をば巖穴の間なる不撓(ふたう)の氣象とも曰ふべきならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...かつそのずぶ濡の色を一息に熟(じっ)と撓(たわ)めながら...
泉鏡花 「遺稿」
...客とともに揺れ撓む柱を抱き...
泉鏡花 「遺稿」
...……帶(おび)の模樣(もやう)の颯(さつ)と透(す)く……羽織(はおり)の腰(こし)を撓(たわ)めながら...
泉鏡太郎 「艶書」
...倦(う)まず撓(たゆ)まずといふやうな無関心を保つてゐた...
犬養健 「朧夜」
...今突然それを放棄しなければならぬとは一體何を吾々がしたのか?10.不撓不屈の精神は常に病める虚弱な肉體の中に宿つてゐたといふことは統計的事實である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...不撓不屈の運動をなして居る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...撓(たわ)められてあった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...不撓不屈の戰鬪を繼續したり種々の誘惑種々の恐嚇種々の壓力は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...規律に撓(たわ)められ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二十代の青年のような精力と不撓(ふとう)の努力でジリジリと槇子の方へ迫ってゆく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...柳の枝のようによく撓(しな)う小さな手だった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
......
前田普羅 「普羅句集」
...日本の社会の現実はまだなかなか若々しくどこまでも伸びようとする女性のねがいの枝を撓(たわ)める状態におかれているという現実を語っていると思います...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...萩(はぎ)の撓(たお)やかな枝もさかりの花で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肉へ食いこむ縄の力を撓(た)めながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それを撓(た)める工夫をめぐらしたところは大いによいし...
吉川英治 「源頼朝」
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