...あれを摺る男が、窃(そ)つと一枚取つといて私にだけ先に見せてくれるといゝんだがな...
鈴木三重吉 「桑の実」
...米を洗う、味噌を摺る...
種田山頭火 「私の生活」
...燈下原稿罫紙を摺ること四五帖なり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...しかし私の好んで日和下駄を曳摺る東京市中の廃址(はいし)は唯私一個人にのみ興趣を催させるばかりで容易にその特徴を説明することの出来ない平凡な景色である...
永井荷風 「日和下駄」
...意味も無く手を振り足を摺る...
中島敦 「環礁」
...疲れ果てた足を引摺るように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二三間引摺るのが精一杯さ――見ろ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎を引摺るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旅人を風が臼にて摺る如く思ふ峠の大木のもとこれも千山から降りて来た時の光景であるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...足を引き摺るようにドアの方へ行って...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...焦茶色の羊毛の引摺るばかりの寛衣(きもの)を着て...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...味噌を摺る事も出来ないとかおっしゃるけれども人間として自営の道を知らんのはあんまり自慢になりますまい...
村井弦斎 「食道楽」
...それから裏漉しにして牛乳を交ぜて摺るとマッシといってキントンの衣(ころも)のようなものになります...
村井弦斎 「食道楽」
...鹹(から)い田舎味噌は摺鉢で摺る時少しばかりお砂糖を交(まぜ)ると美味しくなります...
村井弦斎 「食道楽」
...」「いまさら氣詰りだつていい加減な胡麻を摺るない...
室生犀星 「命」
...稗粉するときや嘗め/\摺るがメカス摺るときやならが出るといふのがある...
柳田國男 「食料名彙」
...(えぶり)を摺る男の名を藤九郎といい...
柳田国男 「雪国の春」
...耳飾や曳き摺るような銀狐や...
横光利一 「旅愁」
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