...眠くなったらソコの押入から夜具を引摺(ひきずり)出してゴロ寝をするさ...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...一人は、脚を引摺って、這いながら、一人は、刀を持ったまま、両腕で頭を抱えて――然し、すぐ坐ったように倒れて、丸く、膝の上へ頭を乗せてしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...狂歌の流行はここに摺物(すりもの)と称する佳麗なる板物(はんもの)並に狂歌集絵本類の板刻(はんこく)を盛んならしむるに及びて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...婆さんの包と共に辻堂の縁先まで引摺つて行き...
永井荷風 「買出し」
...するとあの美しい娘が惡人てえ證據は?」「あの娘と摺れ違つた時見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最悪の方面へ引摺り込みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世にも人にも摺れた男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弱気な私を引摺って書き続けさせて居るというのが本当の話である...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...版木(はんぎ)版摺(はんずり)の職人を雇うにも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これには摺附木(すりつけぎ)の死体(しがい)が横(よこたわ)ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...娘はロープで引き摺り下ろされたかのようにばたばたと降りて行った...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...胸にも大いに摺り着けた...
牧野富太郎 「植物記」
...川岸の灌木(かんぼく)や蘆(あし)の繁っているところへ引摺(ひきず)ってゆき...
山本周五郎 「はたし状」
...彼は女を引き摺(ず)る圧感で汗をかいた...
横光利一 「上海」
...私は先生のあの地摺り青眼を破ったあざやかな御神技を見ていたものに過ぎません」「地摺り青眼? おぬしもそんな囈言(たわごと)をいうか...
吉川英治 「剣の四君子」
...青摺(あおずり)の打衣(うちぎぬ)を襲ねた裳(もすそ)からこぼれた得ならぬ薫りが...
吉川英治 「平の将門」
...ず……左の端にいた敵の足がかすかに地を摺(す)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...相当あった父の遺産を半分ほども摺(す)ってしまい...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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