...掏摸(すり)に氣を附けねばならぬとか...
石川啄木 「天鵞絨」
...掏摸(すり)だの...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...なお掏摸の名が世間に騒(さわが)しくなるばかりです...
泉鏡花 「婦系図」
...前科六犯の追い剥ぎ、強盗、掬摸(すり)、窃盗(しのび)……悪事ときたら何でもござれの、デパートみたいな男であったが、これも亡くなった父親に助けられたのを徳として、フッツリと悪の道を絶って、今ではこの私立探偵親子二代にわたって、忠実な手先を務めている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...茲(ここ)においてか摸倣に巧なるもののその跡を追ふもの起りあるいは平生の究(きわ)むる所偶々(たまたま)好運に会するなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...「掏摸が、右手を折られりゃ、河童の皿を破(わ)られたんと、おんなじことさ」小藤次は、自分の言葉から、一人の名人を台なしにしたことに、責任を感じた...
直木三十五 「南国太平記」
...Y君はちょうど今壁画の摸写をやっている森田沙夷氏を知っているというので...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...摸写の画家たちがああいう生活をしていようとは...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...遽かに之を摸するを得ずと...
蜷川新 「天皇」
...空の摸様も変にかはつて来ました...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...もとより古人の粉本(ふんぽん)を摸(も)し意匠を剽竊(ひょうせつ)することをなさざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...掏摸(すり)船の災難に罹(かか)る者少からず...
正岡子規 「四百年後の東京」
...好んで蛇を食う西国人が蛇を得て悦ぶ姿を摸したという...
南方熊楠 「十二支考」
...土蔵相摸(どぞうさがみ)で...
森鴎外 「細木香以」
...また日本の農民が露西亜(ロシア)の民藝を摸したとて何の意味があろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは皆普通の屋根瓦を摸(も)した形である...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...島破りの女掏摸が...
吉川英治 「大岡越前」
...それは私も見込んでいる……掏摸(すり)と目明し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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