...今迄は知らずにゐたが更紗の卓子掛でも揉むやうなザワ/\といふ物音がする...
石川啄木 「新しい歌の味ひ」
...まだ残惜そうに大路に半身を乗出して人だかりの混々(ごたごた)揉むのを...
泉鏡花 「婦系図」
...てんしんやうしん流の按摩で毎晩三十分伯母の肩を揉むと言つてゐた時代がある...
小穴隆一 「二つの繪」
...何もそんなに氣を揉むことはないよ』などと不機嫌に當り散らした...
田山花袋 「道綱の母」
...はたで見ているものは相当に気を揉むらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...辨慶が頻りに珠數を押し揉んでは押し揉む...
長塚節 「佐渡が島」
...親は誰でも気を揉むが...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...気を揉む勇気も必要もなく...
夏目漱石 「それから」
...何んという古風な名でしょう」桜子は可愛らしい掌(てのひら)を揉むように摺り合せて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...卑屈らしく二つ三つお辞儀をして手を揉むのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アンマ榎本来り揉む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アンマ来り、揉む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まだ手の先で揉むのでございますから痛いといってもたかが知れておりますが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...數珠を揉む時のやうに掌を摺り合した...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...つとめている娘は猶対手が見つかりにくいと云ってこの頃は気を揉む...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わずかしかない肉附きを揉むなんて...
室生犀星 「童子」
...それから急にぼくに揉むのを斷つて「いまにたくの主人が歸つて來るから遊んでいらつしやい」と...
吉川英治 「折々の記」
...自分の揉む板の先の湯の泡に見入りながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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