...進んで自由を掴得したいと頭を擡げて来た時に...
有島武郎 「農民文化といふこと」
...一郎の笹にでも掴っているらしい小さな姿がみえた...
田中英光 「箱根の山」
...山口の上衣の襟を掴んでいた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...そして、顫える手を、延して、小太郎の膝を、掴んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...この寄合いが掴(つか)み合いになるまで手を束ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひどく巧妙に要領を掴んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして彼の襟がみをむづと引掴んだ...
平出修 「逆徒」
...僕の腕を掴まへようとした...
堀辰雄 「不器用な天使」
...脅迫者の手がかりを掴(つか)もうとしました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...青っぽい灰色の地層のかけらを掴(つか)み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...そんな大金はいつも掴めない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...百姓は、しかし、山国の人が山の中で一人で働く時の常で、そのあたりに人が居ようなどとは思っても見ないので傍目もふらず、直ぐに又、何かわけのわからぬ鼻唄を無心にフンフンとやりながら麦畑のウネをヒョコリヒョコリと越えて穂波の中にもぐり込んで行き、鎌を掴んで、再び刈りはじめる...
三好十郎 「おりき」
...押丁はツァウォツキイの肩を掴んで...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...追いついて隼人の袖を掴んだ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...愕然として覚醒する機会を掴んだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...湧き起り湧き起りして来る胴ぶるえを押え付け押え付けしながら片手でシッカリと膝頭を掴んでいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...氷嚢(ひょうのう)を掴んで悶(もだ)え狂う水夫長を手早く閉め込んで鍵をかけた...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...雲を掴むような気持でぼんやり待つのであった...
横光利一 「旅愁」
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