...遁辞や弥縫の答弁で天下公衆の耳目を掩うわけにはゆかぬ」と追及した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人為で与えた害はまた人為をもって掩うことが出来るからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あいにくの霧は南の空を掩うて...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...棟を掩うて鬱蒼(こんもり)と繁った...
橘外男 「仁王門」
...鼻口許をマスクで掩うて...
橘外男 「仁王門」
...雪の黄昏を眺めた私の心のやるせない淋しさ――それは世界を掩うて近寄り来る死の蔭の冷(ひい)やりとした歩(あゆ)みをわれ知らず感じたのでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...決して掩うべからざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一枚のどてらは三人を掩うた...
長塚節 「利根川の一夜」
...中央の山陵は杉の木が一杯に掩うて蔚然と小山のやうである...
長塚節 「松蟲草」
...廟の傍にあつて見渡すと渺茫たる日本海はすぐ山の脚もとからひらいて居て悠然たる佐渡が島が此海を掩うて長く横はつて居る...
長塚節 「彌彦山」
...おいよさんのはき/\した態度は初心な私の眼を掩うたのである...
長塚節 「隣室の客」
...それらの作品の上にはいづれにも「點鬼薄」の持つてゐた暗鬱さが掩うてゐるが...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...もはや掩うべからざる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...わたくしは詩巻を掩うて勤向覚書を繙(ひもと)く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼らの失敗は大地がこれを掩う」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その尻と背とを掩うことを知らず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...耳を掩うように手を当て眼を閉じていた...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...先づ小さな門を掩うてゐる深々しい篁(たかむら)が眼についた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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