...自然と或程度の掣肘(せいちう)を感じ出した...
芥川龍之介 「枯野抄」
...しかも互に相掣肘しつゝありしを以て也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...シイザーの戦争などは割合に政治の掣肘(せいちゅう)を受けないで決戦戦争が行なわれました...
石原莞爾 「最終戦争論」
...この戦争に於ける統帥は絶対に政治の掣肘を受くべきにあらずとして政戦略の不一致を増大し...
石原莞爾 「戦争史大観」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...イツの時代にも保守と急進とは相対立して互に相反撥し相牽掣する...
内田魯庵 「四十年前」
...掣肘され制限されることが「文化統制」の意味なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「商業主義にもとづくジャーナリズムの掣肘」を「全然うけまいとする文学」が純文学なのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...未(いま)だ曾(かつ)て何人のために掣肘(せいちゅう)されるほどの負目(おいめ)を持っていない米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)は村(むら)の若者(わかもの)がおつぎに想(おもひ)を懸(か)けることに掣肘(せいちう)を加(くは)へる些(さ)の力(ちから)をも有(いう)して居(を)らぬ...
長塚節 「土」
...巌神観二牛馬市一巌神四月開二牛会一尻如レ堵満街隘 貪目如レ炬群飲博場裡紛売買心腸黒二於牛一那因顧二我窮民憂一願使三牛価不二太貴一貧農深耕戸々秋 拍手声裡各牽掣 子母相別呼且答 牟々東西去尽後 市上畳余牛糞塔山間小市街の一風俗画...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...今日は外(ほか)に掣肘(ひかれ)る所もなく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...女教師という地方では身動きの軽くない周囲からの旧いものの考えかたの掣肘も男の便宜として考えに入れている...
「鏡の中の月」
...想ふに保古は斎の学を好むのに掣肘を加へはしなかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そうして鑑賞が製作を掣肘(せいちゅう)したのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...法の掣肘(せいちゅう)をうけない...
吉川英治 「大岡越前」
...それが何人の掣肘もなく...
蘭郁二郎 「足の裏」
...視覚作用は絶えずその根元によって掣肘(せいちゅう)せられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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