...不図髯を捻つて居る戸川課長の顔を思出した...
石川啄木 「病院の窓」
...三尺が捻(ね)じくれて...
泉鏡花 「婦系図」
...」吶弁(とつべん)な雪嶺博士は一語々々捻(ひね)り出すやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...電灯を一寸(ちょいと)捻って下さい...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...柔らげた竹の端を樫(かし)の樹の板に明けた円い孔へ挿込んでぐいぐい捻(ね)じる...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...いくら捻じっても捻じっても際限なく捻じられるのであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...南玉は、脚も、手も、顫わせながら(折角、ここまで、漕ぎつけて、ここで、深雪さんを殺しては――)と、思ったが、何うすることも、できないので、手近い、灌木の枝を、しっかり掴みながら、捻じ折っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...それを捻切ったのは十五六の子供であったということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...君何か変ったものを食おうじゃないかとおっしゃるので」「何を食いました」「まず献立(こんだて)を見ながらいろいろ料理についての御話しがありました」「誂(あつ)らえない前にですか」「ええ」「それから」「それから首を捻(ひね)ってボイの方を御覧になって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...五十前後の浅黄裏(あさぎうら)かな」ガラッ八は尤(もっと)もらしく頸を捻(ひね)ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豆捻(まめね)じの粉が付いているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...變な野郎が來ると長いのを捻(ひね)くり廻し乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕はその水道の栓を捻つてみると...
原民喜 「災厄の日」
...と新聞記者は鬚のない顎を捻りながら...
火野葦平 「糞尿譚」
...一束(ひとつか)ねずつ捻紙(こより)で絡(から)げた二束(ふたつ)の文(ふみ)である...
広津柳浪 「今戸心中」
...と万吉は首を捻(ひね)った...
山本周五郎 「さぶ」
...また戦争遂行に要する財源の捻出(ねんしゅつ)だった...
吉川英治 「三国志」
...さすが女性(にょしょう)のほうは羞恥にたえないというよりは酷(むご)い仕置きにでもあっているように花の顔(かんばせ)を捻(ね)じかくしたきり息をつめている様なのであるが...
吉川英治 「私本太平記」
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