...海波暗くして怒濤砂を捲(ま)き...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...我先にと裾を捲つて水に入つた...
石川啄木 「鳥影」
...やっと起き上って来た根賀地と運転手とが半ばきまりわる気に怪漢をグルグル捲(ま)きにしばった...
海野十三 「空中墳墓」
...脚にゲートルなぞ捲(ま)きつけてやって来た...
徳田秋声 「縮図」
...さながら旋風のように地上を席捲(せっけん)して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...芋の頭かなんだかかんだか少しもわからぬ今度は天下の安危に関(かか)わる肝心かなめの大事のところだ腕を捲ってふんぱつしなさいチャカポコ チャカポコチャカポコ チャカポコ仙台...
中里介山 「大菩薩峠」
...壁(かべ)を塗(ぬ)る時(とき)格子目(かうしめ)から内側(うちがは)へ捲(ま)くれ出(で)た泥(どろ)の一つ/\がだん/\に白(しろ)つぽく乾(かわ)いて明(あか)るく成(な)つた時(とき)勘次(かんじ)は又(また)内側(うちがは)から塗(ぬ)つて捲(まく)れて出(で)た一つ/\を一帶(たい)に隱(かく)した...
長塚節 「土」
...――に向って熾(さか)んに捲(まく)し立てて居るのであります...
西尾正 「陳情書」
...葛(かづら)の捲きついた竹の格子が半分だけ未完成の形に殘されてある...
野上豐一郎 「桂離宮」
...(メッカ巡礼には緑のを捲くそうだ...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...沓脱(くつぬぎ)の上へ尻を捲(まく)ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがの平次も舌を捲く外は無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の袴の裾を捲(まく)って両足の脛を出してみせた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...私の居る凹地を取り捲いた巨大な樹の幹に...
夢野久作 「死後の恋」
...吾輩の足下に大波瀾を捲き起して消え失せた友吉親子と...
夢野久作 「爆弾太平記」
...民衆はもっと激昂(げっこう)して抗争を捲き起すかもしれない...
吉川英治 「新書太閤記」
...尊氏が九州から捲き返して「湊川帖」の湊川決戦となるまえに...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...しきりに皆を煙に捲く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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