...彼はぜひとも大きな奴を捫(ひね)り出そうと思ってあちこち捜した...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...前面には江ノ島の列島波間に浮沈し、手をのばさば、之を捫すべし...
大町桂月 「金華山」
...一日(あるひ)窟(あな)の口の日のあたる所に虱(しらみ)を捫(とり)て居(ゐ)たりし時...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...またその死体(しかばね)に捫(さわ)るべからず...
太宰治 「正義と微笑」
...何もかも私のことが原因(もと)で屋形と捫着(もんちゃく)を惹(ひ)き起しているようなことをいって手紙をよこしていながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...私のために捫着が起る道理がないのです...
近松秋江 「霜凍る宵」
...三野村ともそんな捫着がたびたびあったくらいだから無論嫌いではなかったろうが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...随分捫(も)んで苛(いじ)めてやった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...身上(しんしょう)をしまうしまわぬで幾度となく捫着(もんちゃく)した...
徳田秋声 「足迹」
...一ト捫着(もんちゃく)した後で...
徳田秋声 「足迹」
...芳太郎がお袋と長いあいだ捫着(もんちゃく)したあげくに...
徳田秋声 「足迹」
...一捫着(ひともんちゃく)してやらなくちゃ承知しない」お島はそれを考えると...
徳田秋声 「あらくれ」
...蓋(そは)もし衣にだにも捫(さは)らば愈(いえ)んと意(おも)へばなりイエスふりかへり婦(をんな)を見て曰けるは女(むすめ)よ心安かれ爾の信仰なんぢを愈せり即ち婦この時より愈(いゆ)と鉛筆で書いてあり「昭和十九年三月二十九日午後八時四十分」とある...
原民喜 「忘れがたみ」
...が「十二年血漏を患へる婦うしろに来て其衣の裾に捫れり」という句に続くものであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...ソレは待つの待たないのと捫着(もんちゃく)の末...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...馬の毛中の寄生虫を捫(ひね)る等の益もあらんか...
南方熊楠 「十二支考」
...夫に添い臥(ね)た所へ毎夜通い子を生まし大捫択(だいもんちゃく)を起す事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...玄宗皇帝が楊貴妃浴を出て鏡に対し一乳を露わすを捫弄(もんろう)して軟温新剥鶏頭肉というと...
南方熊楠 「十二支考」
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