...その女用文章の中の挿画(さしえ)が真物(ほんもの)だか...
泉鏡花 「縁結び」
...その束髪に挿(さ)した櫛(くし)の玉が蛇の眼のように暗い中にちろちろと光って見えた...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...一輪挿を持っている細い指先も顫えを帯びてはいなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...密航船の荷倉で人参をかじる図なども純粋に挿画的である...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...然れどもフェノロサが専ら画中婦女の衣服及び結髪の変化に重きを置きしはこれを以て大抵出板の年号を記載したる板刻絵本類の挿画に比較せんと欲したるがためなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...お銀様は一輪挿しの寒椿の方はさしおいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある朝早く中川一政さんは新聞の挿絵をスケッチするために...
中村地平 「宮崎の町」
...針を引き抜いた後で挿しこんだ場所に圧力をかけたり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...やはり同門の月岡芳年も屡々圓朝物の挿絵を描いているが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...而して細い管を肛門に挿込んで...
松本文三郎 「印度の聖人」
...殊に頭を丸剃りにして明治十三年頃新吉原を売り歩いた豊年糖売りがぶらさげた火の用心と大書した烟草(タバコ)入れを洋服の腰のポケットに挿して歩く...
南方熊楠 「十二支考」
...それに翁草の花を挿す...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...小さい花簪(はなかんざし)を挿している...
森鴎外 「牛鍋」
...また挿絵は全部取りかえ...
柳宗悦 「工藝の道」
...避暑地の浜の遊びをば知らぬわたしが挿したなら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...壺には花が挿(い)けてあり...
吉川英治 「私本太平記」
...罪人の居間へ花を挿ける...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「則光(のりみつ)に関する自伝的描写」を挿(はさ)んで...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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