...四振向くと、何時醫院から出て來たか吉野が立つてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...城下の空を振向くと...
泉鏡花 「瓜の涙」
...彼は博士が彼自身の方を振向くのを待ち構えていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...」彼女が立止ったのに驚いて振向くと...
豊島与志雄 「香奠」
...と思って振向くと...
豊島与志雄 「道連」
...又蔵が振向くと、一人の武士が、七瀬を、顎でさして「仙波の家内ではないか」又蔵は、不安そうな顔をして、馬上の人を見上げた...
直木三十五 「南国太平記」
...振向くものの面(かお)は冷たいと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰かの手が――彼は振向く暇もなかった――背後から襟首(えりくび)をつかんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...下なる奴(やつこ)に物いひつけんと振向く途端...
樋口一葉 「大つごもり」
...もう一度たてがみの蔭から振向くと...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...党員等は三人を無視して、今度は五人とも稲田へ踏込みかける)仙太 待った! お前さん等、田へ踏ん込んではいけねえ!(その声に、二、三人が振向くが、これも無視して、稲の中にバラバラと入りかける)やい、待てといったら待たねえか! (初めて、筑波で賭場を荒した頃の仙太郎の調子がでてくる...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ハッとして振向くと...
夢野久作 「冥土行進曲」
...うしろを振向く餘裕などはない...
吉川英治 「折々の記」
...「ここはどの辺だ」息をあえぎながら曹操は振向く...
吉川英治 「三国志」
...半町も離れて振向くと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...加茂の岸に立って振向くと...
吉川英治 「親鸞」
...頻りと振向くので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...振向くと見馴れた富士の姿も沼津あたりとは違つて距離も近く高さも高く仰がるゝのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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