...磁石の振れで見るためである...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...掻き彈くや三由良(ゆら)の門(と)四の門中(となか)の海石(いくり)五に振れ立つ浸漬(なづ)の木の六...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...」と言ひ、すぐ眼の前に浮ぶのは、あのまじめなお婆さんの顔と、おごそかな聖人の顔で、ああ、これは、とんだ事になつた、あの人たちは未だ私を叱つた事は無いけれども、しかし、どうも、こんなにおそく帰つたのでは、どうも気まづい事になりさうだ、えい、お酒はもう無いか、と瓢を振れば、底に幽かにピチヤピチヤといふ音がする...
太宰治 「お伽草紙」
...村役場で印を捺して村長の名を以て堤防は決して出來ないからと云つて毎戸に村へ振れると云ふ餘計な世話をして居る...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...弁証法なるものは、もっと当り前な、あり振れた、判り切った、当然な、ものなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...北原白秋の諸文士(いずれもあまり進歩的な顔振れではないことを注意すべきだが)が...
戸坂潤 「社会時評」
...勿論之を単にあり振れた常識的観念であるとして見すごすことは出来ない...
戸坂潤 「読書法」
...色々の方面の面振れをYMDC君が集めてくれた...
中里介山 「生前身後の事」
...疫病神(やくびょうがみ)が出て采配(さいはい)を一つ振れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...追ひめぐり羽打ち振れば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...振れ込みほどの腕が無かったか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二十七だと振れ込んでますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...エッゲは上下に振れている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ゆらゆらと振れてゐるのが彼の眼に映つた...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...素晴らしいお顔振れ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...振れば姿に、やれ、この、さあ、天つ日さへも靡き寄る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...もいちど駒を振れ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...棒の先の環(かん)から長い鎖(くさり)が垂れていて、その鎖の端には、ぶんと振れば、人間の頭蓋骨を砕くに足る鉄の球がついている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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