...直(ただち)に気(き)は挫(くじ)けて落胆(らくたん)に沈(しず)んでしまった……意気地(いくじ)が無(な)い……人間(にんげん)は意気地(いくじ)が無(な)いものです...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...彼はその蘭人の為に土足のまゝで鼻柱を挫かれたやうな思ひがした...
太宰治 「地図」
...同じく神の冥護なく挫かるる者亦しるし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不意の失火で家が焼けて――それ以来一家は零落しみさ子は学校を退ったのであるが……その折左足を挫いて...
豊島与志雄 「小説中の女」
...依てこの脱走も挫折して事止みとなったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一気に取挫(とりひし)ぐことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「連合軍のドイツ補給線に対する戦略爆撃がわが攻勢を挫折せしめた」とフォン・ルントシュテットは嘆じた...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...充分(じゆうぶん)突込(つつこ)んで行(ゆ)くべき所(ところ)に頓挫(とんざ)が出來(でき)ます...
夏目漱石 「門」
...女房のお久は二階から飛降りて足を挫いたのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣が挫(くじ)けてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私がいまにも勇氣が挫けさうになつてゐるやうな時に...
堀辰雄 「一插話」
...この女の愛の転質の苦しい過程で挫折して居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お目にかかりませず……」「お目にかかりませずか……」松岡はまた舌打ちをして女の気勢を挫(くじ)いてしまった...
室生犀星 「三階の家」
...都合好く運んで来た茶番の準備が役割の段に至つて頓挫した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彦根の事も一頓挫(とんざ)の折から...
山本周五郎 「新潮記」
...警察官や軍隊の威圧に挫折したりして...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...柄手(つかで)から腰も挫(くじ)けるほどな圧力を受けてたじたじと乱れ足になったところ...
吉川英治 「剣難女難」
...魏軍の戦意も一頓挫でしょう」「いや...
吉川英治 「三国志」
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