...舞台の拍子木(ひょうしぎ)が鳴り始めた...
芥川龍之介 「将軍」
...真前(まっさき)に手を拍(う)って賛成したのは菅子で...
泉鏡花 「婦系図」
...めでたく場内大飛行に成功してもどってきた二十世紀茶釜に拍手をあびせかけた...
海野十三 「金属人間」
...反抗を始めるのである(拍手)...
大隈重信 「平和事業の将来」
...手を拍つて感心した...
薄田泣菫 「茶話」
...自分の死刑姿に拍手を送っていた...
高見順 「いやな感じ」
...何かの拍子(ひょうし)に...
太宰治 「新ハムレット」
...どうにかした拍子に気が紛れて大阪まで無事に行けるだろうと思ったのである...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...無理やりにヴェリチャーニノフの腕を振りもいだ拍子に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その自己宣伝は拍手で迎えられた...
豊島与志雄 「自由人」
...二三の拍手が起りかけて...
豊島与志雄 「自由人」
...こんど高山へ出て、別にまた悪い虫が一つお雪ちゃんに取っついたのか、取っつきかけたのかしているから危ないものだと、それを言ったのさ」「へえ、高山に、お雪ちゃんを食おうなんていう悪い虫がいたかえ」「そりゃ、高山の土地っ子じゃありませんがね、よそからの風来者なんですがね」「若い人かい、年寄かい」「そうですね、まあ、若いといった分でしょうよ」「それじゃ、あの宇津木兵馬という前髪だろう」「違いますよ」「仏頂寺弥助かい」「違いますよ」「じゃ、このごろ来た新お代官の胡見沢(くるみざわ)とかいうのが悪性(あくしょう)で、女と見たら手を出さずには置かないという話だから、そんなのに見込まれでもしたのかい」「それも違います」「高山に、あの子を口説(くど)いてみようなんて気の利(き)いたのは、いないはずだがねえ」「がんりきの百ですよ」「がんりきの百?」「そうですよ、あのやくざ野郎ですよ」「そんな人をわたしは知らないが、なにかい、この夏、白骨にいたのかい」「いや、そいつはまだ、白骨なんぞへ来たことはございませんが、何かの拍子で、名古屋方面から高山へ舞い込んだんですね」「いい男かい」「イヤに粋(いき)がった、やくざ野郎の小悪党ですがね、どうした拍子か、焼け出されて隠れていたお雪ちゃんを見つけちゃったんだね、そうして、やつ、一生懸命でお雪ちゃんを物にしようとして覘(ねら)っているんです」「お雪ちゃんだって、なかなかしっかり者だよ、やくざ野郎のおっちょこちょいなんぞに、そう手もなくものにされてたまるものかね」「ところがね、その百の野郎ときた日にゃ、しつっこいことこの上なし、いったん目をつけると、腕の一本や二本なくなすことは平気でかかる奴なんだからね、ずいぶんあぶないものなんですぜ」「ちぇッ、いやな奴だねえ」「おばさんなら、あんな奴を手もなくこなしちゃうでしょうが、お雪ちゃんが、あんなのにひっかかっちゃたまらない」「お前、何とかして追払ってやるわけにはいかないかえ」「そりゃ、わたしが天井裏かなんかに潜(ひそ)んでいりゃ、まさかの用心にはなるかも知れませんがね、わたしも実ぁ、お雪ちゃんの傍にいるのが怖いんです」「どうして」「だって、それ、相州伝の長いやつを持った人が、お雪ちゃんの傍には附いていますからね、へたに間違うと、またいつかのように二つになって、やもりのようにあの壁へヘバリつかなけりゃなりません」「そんな人がいるんだから、がんりきとやらが覘ったところで、お雪ちゃんの身の上も心配なしじゃないか」「そう言えばそうですがね、がんりきという奴はそれを覚悟で、お雪ちゃんをねらっているらしいです、つまり、相州伝で二つにされるか、但しはお雪ちゃんをものにするか、二つに一つの度胸を据えてかかっているらしいから、それで心配なんです」「困ったねえ」「おばさんも、お雪ちゃんという子は嫌いじゃないんでしょう、ずいぶん可愛がっておやりのようでしたし、お雪ちゃんの方でもまた、イヤなおばさん、必ずしもイヤなおばさんでなく、そのうちに愛すべき人間性のあることを認めていたようですから、おばさんにとっても得易(えやす)からぬ知己でしたね」「生意気なことをお言いでないよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...神官(しんくわん)が卓(しよく)の横手(よこて)へ座(ざ)を換(かへ)て一寸(ちよつと)笏(しやく)で指圖(さしづ)をすると氏子(うぢこ)の總代等(そうだいら)が順次(じゆんじ)に榊(さかき)の小枝(こえだ)の玉串(たまくし)を持(も)つて卓(しよく)の前(まへ)に出(で)て其(そ)の玉串(たまくし)を捧(さゝ)げて拍手(はくしゆ)した...
長塚節 「土」
...亥刻半(よつはん)に一丁目から廻り始める火の番の拍子木の音を聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でも幕切は大拍手...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それに拍子を受け持っている少年たちもあまり小さくて信用のできない点もあるから」とお笑いになりながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...続いて足踏みと拍手が起った...
矢田津世子 「反逆」
...官兵衛を拍子抜けさせるようなとぼけかただった...
吉川英治 「黒田如水」
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