...どこからこんな句を拈(ねん)して来るか...
芥川龍之介 「雑筆」
...少し頭を拈(ひね)ツて居たが...
石川啄木 「漂泊」
...いったん消した電気を拈(ひね)ったり...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...恭(うや/\)しく香を拈(ねん)じて礼を作(な)した...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...一茎草を拈(ねん)じて丈六の仏に化することもわるくないが...
種田山頭火 「白い花」
...彼はその帽子に最後の一と拈(ひね)りを呉れた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...最後に一寅次の名を拈出(ねんしゅつ)して曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...行人欄に倚りて見るものあるも更に恥る色なく指頭に一物を拈って静に雫を払い手鼻をかんで笘の中に入る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...彼は始めて精神生活の四字を拈出(ねんしゅつ)した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...世を茶にしたるは竹林に髯(ひげ)を拈(ひね)り...
夏目漱石 「人生」
...又脳裏(のうり)に拈定(ねんてい)するに堪えなかつた...
夏目漱石 「それから」
...拈(ひね)り出したる書上の理窟を以て...
蜷川新 「天皇」
...しかしそれだけでは歌にならないので前の文句を拈出したのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...丸で弁天小僧見たように拈繰返(ねじくりかえ)した...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...珍しいものだと云(いっ)て皆寄(よっ)て拈(ひね)くって見ながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮想の犯人を拈出(せんしゅつ)するが如き...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なんのかのと言い渋るので手拈(てこ)ずッたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...釈尊(しゃくそん)と阿難が指に華(はな)を拈(ねん)じながら微笑(ほほえ)んだような平和な光も謎もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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