...從つて現實の世界具象の世界は抽象作用を俟つて始めて吾人の頭腦中に成立するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...幸子と雪子とが食器棚(だな)の抽出(ひきだし)からテーブルクロースを出したり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...俺(おら)が家(とこ)の忠はまだ抽籤(くじ)は済まねえが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まだまだ抽象的な形態に止まっているものに相違ない...
戸坂潤 「社会時評」
...その抽斗(ひきだし)から火打道具を手さぐりで探して...
中里介山 「大菩薩峠」
...精苦して八十幾つの元素を万有の中から抽(ぬ)き出してみたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...頗る抽象的な想像の仕方だつた...
中島敦 「かめれおん日記」
...机の抽斗(ひきだし)からラヴェンダー色の紙と封筒とを取り出して...
夏目漱石 「明暗」
...宗助(そうすけ)は銀金具(ぎんかなぐ)の付(つ)いた机(つくゑ)の抽出(ひきだし)を開(あ)けて頻(しきり)に中(なか)を檢(しら)べ出(だ)したが...
夏目漱石 「門」
...唯抽象的に考えられる...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...……あの仏壇の抽斗は「永久に開かぬもの」といふ...
牧野信一 「変装綺譚」
...もしそれが抽象的なものでないなら...
三木清 「人生論ノート」
...新しく「やま連」を中心とする部落の闘争組織ができようとするにあたり「明日の夜になると我々の故郷にも赤い旗が立つ」と抽象的表現で結び...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...抽斎の祖父本皓(ほんこう)が即ちこれである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の生れた文化二年には僅(わずか)に九歳になっていたはずである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎が斎の門に入(い)ったのも...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この年抽斎は五十二歳...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この年は抽斎歿後の第三十四年である...
森鴎外 「渋江抽斎」
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