...風枝抹疎(ふうしまつそ)として塞煙(さいえん)を払ひ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...けたたましい汽笛が一抹(いちまつ)の白煙を青空に揚げて鳴りはためき...
有島武郎 「或る女」
...ある部分はなにくわぬ顔で抹殺されている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...丁抹(デンマーク)中の若い女が顔色変えるが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...抹殺してしまうのだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...一抹(いちまつ)の紫色がかった雰囲気(ふんいき)がこの盛り花の灰色の団塊の中に揺曳(ようえい)するような気がした...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...二本松のあたり一抹(いちまつ)の明色は薄墨色(うすずみいろ)に掻(か)き消されて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一抹(いちまつ)殷紅色(あんこうしょく)の残照(ざんしょう)が西南の空を染めて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」そして彼女は一抹の微笑を浮べた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...自分の死によって抹殺(まっさつ)できることを喜びながら……...
中島敦 「悟浄出世」
...それを抹殺しえないのである...
蜷川新 「天皇」
...(編者注 以下は抹消されている)そうやってかなり長いあいだ横になっていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その静寂さは何処の隅々までも一抹の憂ひの埃を残さず...
牧野信一 「サクラの花びら」
...須弥壇(しゅみだん)の前――抹香臭(まっこうくさ)さ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...例えば近ごろ法王が命ぜられた十日間の抹殺*にしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本の歴史上の人物が抹殺されたことについてはいろいろのことが言はれ...
吉川英治 「折々の記」
...一抹(いちまつ)の凶雲がただようているように思うていた...
吉川英治 「三国志」
...一抹(まつ)の悲調を投げかけた...
吉川英治 「三国志」
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