...この国にある毛皮と云ふ毛皮は大抵獺の毛皮です...
芥川龍之介 「河童」
...しかも僕の見た人形芝居は大抵小幡小平次とか累(かさね)とかいう怪談物だった...
芥川龍之介 「本所両国」
...なんの抵抗もしない私たちが罪になるのは了解に苦しむ...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...大抵同じ形式をもつて来る結婚であつた...
伊藤野枝 「感想の断片」
...殖産興業という名目で貸下げられた無利息無抵当無期限の金を広くいろいろの事業に注ぎこんでいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大抵、水中の動物に就て、物語るもの多く、其最も多きは、白色の水鳥なり、之によりて、称して「白鳥処女」の説話と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...大抵肥(ふと)って帰るそうです...
徳田秋声 「縮図」
...それでなければシニカルな無力無抵抗主義に陥るほかはないだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...真の慈善家は大抵資財なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...道に沿うた大抵の家は...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...其頃は大抵自分は故人と一緒に根岸へは行つたものである...
長塚節 「記憶のまゝ」
...時々麺麭菓子(ピロージュノエ)を(彼女は大抵それを料理女に委せておかなかつた)拵らへながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...――丁度そこへ郵便屋さんが登つてきたので(大抵かうやつて食事をしてゐる最中にいつも郵便が屆くのも樂しみの一つです)紅茶を一ぱい御馳走してやりました...
堀辰雄 「七つの手紙」
...我国各地に三度グリだの七度グリだのと呼ぶものは大抵こんな状態のものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大抵はこんなつまらぬ押問答ばかりであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大抵は皮肉か憎まれ口になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...引けあとの電話は、大抵、明日(あす)の朝きいても間に合う事ばかりだからナ……しかし、あんまり夜更(よふ)かしをすると身体(からだ)に触(さわ)るぞ」これを聞いた時には流石(さすが)の私も、どう返事をしていいか解らないまま固くなって叔父の顔を見た...
夢野久作 「鉄鎚」
...アラアラ眼脂(めやに)が出ているわよ」なんかと云って嘗(な)めてやらんばかりにして見せるので大抵のお客が驚いて帰ってしまう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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