...抜目のない顔立である...
石川啄木 「足跡」
...いささかも抜目のない厳戒ぶりであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...刑事の捜索にどこか抜目があったと考える外はありません...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...女の抜目のない利用法にかかつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...孰(いずれ)も上等品の註文を取ることに抜目がなかったが...
徳田秋声 「あらくれ」
...抜目のない男ですが...
豊島与志雄 「道化役」
...お民の態度は法律の心得がなくては出来ないと思われるほど抜目がなく...
永井荷風 「申訳」
...なかなか抜目(ぬけめ)はないもんだな」「天気がいいせいだよ...
夏目漱石 「野分」
...抜目(ぬけめ)なくモーツァルトを働かせた父親に対して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...いつの間に、そんなところまで話しあったのか、見当がつかないんですけど、れいの年忌のことまで、抜目なく、ちゃんと吹きこんでしまったみたいで、あのときのことをいいだしても、木津さん、笑うばかりで、受けつけようともしないんだから、あたしもがっかりしてしまったわ...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...鶴が鳴いたという時間を抜目なく記録して置いた...
久生十蘭 「魔都」
...ハッチソンは抜目なく声をかけ...
久生十蘭 「魔都」
...」八戒と悟浄は悟空の慈悲心に抜目のないのを賞讚した...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...新作戯曲などに対しても抜目なく関心を払つてゐたものらしく...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...抜目のない人同志の話は油断のならないものらしい...
宮本百合子 「暁光」
...」Oが抜目なく言った...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ナカナカ抜目のないガッチリした親爺だったのだね...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...中々慾(よく)に抜目(ぬけめ)はないな...
若松賤子 「黄金機会」
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