...元来引抜きという語の持つ概念から考えてもわかるように...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...その中の文章でいいところを抜き出して組み合わせ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...兼(か)ねて目星(めぼし)をつけて置いた例の本を抜きとると上から三段目の階段へ載(の)せた...
海野十三 「階段」
...フッと息を入れ百円紙幣を抜き出すと...
海野十三 「空襲葬送曲」
...銀座の如き目抜きの場所に...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何から何まで素ッ葉抜きそうな勢いやのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この国情と社会組織と何か抜き差しならぬ因縁関係があるからだとも思えるのであった...
徳田秋声 「縮図」
...社会の時事に関わる処の新聞現象を抜きにして...
戸坂潤 「思想としての文学」
...刺された槍を抜き取るだけの知恵のあるものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...とうとう居合抜きがはじまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...抜き差しのならぬ心持になったことは想像に難くない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...死体は東京の目抜きの場所へ投出して置くという条件付なのである...
久生十蘭 「魔都」
...すっかり骨抜きにしてしまうには十分な目にあいながらも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...圭介はこんどは何か抜きさしならない気持ちで...
堀辰雄 「菜穂子」
...顔を見られまいとして抜き足をして庭を離れようとする時にその男が近づいて来て言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのまま抜き身をさげて家の中へはいってしまった...
山本周五郎 「季節のない街」
...女の一念と呪いを、眦(まなじり)にえがいて、咬(か)み裂(さ)くような声を咽喉につまらせ、「ちッ、ちくしょうっ」と、刀を抜き、脳裡の人間像を斬るように、高札の脚へ斜めに斬り込んだ...
吉川英治 「大岡越前」
...これでおしまい……」お綱は涼しい顔で帯揚げを引き抜き...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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