...いつも此の如くペトラルカを揚げダンテを抑ふるより外あらざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それまで観客席の何処かに潜んでいた奥畑に抑えられたと云う訳であろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...頬からだらだら流れる黒血を抑(おさ)えて...
徳田秋声 「足迹」
...抑えがたい慾望の(ほのお)がさらに彼女を駆り立て...
徳田秋声 「仮装人物」
...だから統制は自由の抑圧ではなくて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...謙抑(けんよく)と愛との沐浴(もくよく)の快さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お君はお銀様の抑えるのも聞かずに立って下へ降りて来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...往(ゆ)く春の心が抑えきれなかったのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...頽廃(たいはい)しかけたお絹という女の乳白色の手で抑えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...巫女(くちよせ)の婆(ばあ)さんの姿勢(しせい)が箱(はこ)を離(はな)れて以前(いぜん)に復(ふく)した時(とき)抑壓(よくあつ)されたやうに成(な)つて居(ゐ)た凡(すべ)てが俄(にはか)にがや/\と騷(さわ)ぎ出(だ)した...
長塚節 「土」
...外套(がいとう)は抑(おさ)えられたかと思うほど湿(しめ)っている...
夏目漱石 「永日小品」
...梅子は漸やく手に余る弟(おとうと)を取って抑えた様な気がしたので...
夏目漱石 「それから」
...一の抑圧されたる叙事詩精神(エピックハート)の爆発であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...こんな雨だのによくいらっしゃるわね」と自分の沸き立つような心を抑えつけながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...既に始った増加を抑圧する妨げを意味するのであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この多数を抑えて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...供奉(ぐぶ)の面々は急に轅(ながえ)を抑えて立ちどまった...
吉川英治 「私本太平記」
...半兵衛は物やわらかに抑えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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