...それはズッシリと重い頭が永く載っていたらしく真中が抉(えぐ)ったように引込んでいた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...誰かがこの女の心臓を抉って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...両眼(りょうがん)を抉(くじ)ってしまいましょう...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...また抉り取ろうというのですか」「いや...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...大きく抉り取られるようで...
豊島与志雄 「自由人」
...「うむ――」これは本当は抉(えぐ)るそのものの絶叫...
中里介山 「大菩薩峠」
...両刃(もろは)の剣をもって抉られた瞬間でなければ出ない声だと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...嶮(けわ)しい陰翳(いんえい)が抉(えぐ)られていたし...
原民喜 「壊滅の序曲」
...僕の胸は抉(えぐ)られた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...止めをよほど抉り利かして置かなければならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ぐいぐい抉られるような気持でした」佐八はちょっと眉をしかめた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...国家と民族との自覚をたしかにしなければならない」東湖は膝へ拳を抉(えぐ)りつけるようにした...
山本周五郎 「新潮記」
...アケスケに抉(えぐ)り付け...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...女らしいうちにも抉(えぐ)るような鋭さがあった...
吉川英治 「剣難女難」
...失うことではないと胆(きも)に抉(え)ぐって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仮借(かしゃく)なく剔抉(ていけつ)し...
吉川英治 「柳生月影抄」
...黒吉の胸を抉(えぐ)った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...胸を抉(えぐ)るような感動...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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