...それはズッシリと重い頭が永く載っていたらしく真中が抉(えぐ)ったように引込んでいた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...それから時好に適った刑罰が続いた――去勢、内臓抉出、四つ裂き――それが済むと、今度はフェライラが苦痛の呻きを発する順番となった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...両眼を剔抉して地上に投げ棄てしに...
高木敏雄 「比較神話学」
...その両眼を抉(えぐ)った時期は...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...何者か雨戸を抉(こ)じ開け春琴が伏(ふしど)戸に忍入(しのびい)りしに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...之を抉剔することは必ず世間の喝采を博するだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...それよりも私の心を抉ぐつたのは私の幼い子であります...
長塚節 「教師」
...お君の場合は思ひ切り抉(ゑぐ)つてあるのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お君が着換えして飛び出したところを後ろから突き上げるように抉(えぐ)ったのだよ」「なるほどね――すると銭形の親分の前だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...印籠抉(いんろうじやくり)になつてゐる雨戸が一枚...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生身を抉(えぐ)ることであり...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...止めをよほど抉り利かして置かなければならぬ...
室生犀星 「庭をつくる人」
...表皮と肉を抉(えぐ)り取られた傷口へシッカリと繃帯(ほうたい)をしました...
夢野久作 「死後の恋」
...子をもつ親の苦悩を深刻に抉(えぐ)っていた...
吉川英治 「親鸞」
...心を抉(えぐ)られたように呻(うめ)いているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...見事に刀で抉(えぐ)り飛ばされていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――いや世間に対してだって)独り抉(えぐ)るほど...
吉川英治 「柳生月影抄」
...ただ重要なところだけを抉(えぐ)っておけば足りる」「えいッ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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