...実は痣蟹の手懸りなどが十分でなくて弱っているものらしいということになった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...何か犯人の行方について手懸りでもあったのですか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何か手懸りでも見つかりませんでしたか」とこれは明智です...
江戸川乱歩 「黒手組」
...「君は警官に手懸りを残さんようにしたのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...次にそれは出発の手懸りとなることが出来るに違いない...
戸坂潤 「科学方法論」
...処が夫々を比較して見るとどこにも相互の連絡のつきそうな手懸りはないのである...
戸坂潤 「科学論」
...空間知覚とか空間感覚とかいうこのような心理学的・単純に経験主義的・な概念を手懸りに出来ないのは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この一定の手懸りが何であるべきかである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...適当な手懸りさえあるならば――手懸りとは併し出発(原理)のことではない――どの段階のもつ条件から出発しても...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...そうとすればこのような物理的な実体の相互作用の場となる意味に於て物理的な空間は特に直観空間と区別される手懸りがないかのようである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...何一つ遺留品も手懸りもなく...
牧逸馬 「双面獣」
...何ら目的とする身許判明の手懸りは得られそうもないので...
牧逸馬 「土から手が」
...一向文學的の世界へ手懸りを見出す餘裕もなく...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...その手懸りが何とか與へられなければならぬ...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...ひとは運命の概念の變遷に於て歴史的意識の變化の洞見へのひとつの大切な手懸りを捉へ得るであらう...
三木清 「歴史哲學」
...何の手懸りもありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...殆ど何の手懸りもなかった...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...ドーブレクの行方につきまして何か手懸りでもございましたでしょうか?』『いや...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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