...房州辺から一貫目二円ぐらいの草を買って拵えているのだ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...房州の外海岸へ行って...
豊島与志雄 「蓮」
...お角が房州まで出かけて行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...房州で駒井甚三郎の厄介になっていたことを逐一(ちくいち)物語ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...八雪に埋(うも)れんとする奥信濃の路とは違い、ここは明るい南国の伊豆、熱海街道の駕籠(かご)の中に納まって、女軽業(おんなかるわざ)の親方のお角(かく)が、駕籠わきについている、いつも、旅には連れて出るいなせな若い衆に向って言うことには、「ねえ、政(まさ)どん」「はい」「向うに見える山はありゃどこだろうねえ」「左様でございますねえ」右に青い海を隔てて、黛(まゆずみ)のようにかすむ山を主従がながめて、「大方、上総、房州あたりだろうと思うんでございます」若いのが、親方から尋ねられて、覚束(おぼつか)なげに返答をすると、親方のお角が、「そうだろうねえ、上総、房州の方角だと、わたしも、さっきからそう思って眺めているところさ」上総、房州では一けた違う、伊豆の半島の東南から見た眼前の突出は、当然三浦半島でなければならないのだが、この二人の頭では、陸地が海へ突き出していさえすれば、それは上総、房州に見えるものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...曾(かつ)て南房州の海の生きているのを見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...元寇(げんこう)に於ける壱岐(いき)対馬(つしま)の憂目(うきめ)をこの房州が受けなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの房州の辺鄙(へんぴ)にひとり研究をしていらっしゃる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人は房州者(ぼうしゅうもの)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...調べて見るとお樂は房州生れの河童(かつぱ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「房州とか言つたな」「え」「親は房州に居るのか」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「宇太八といっしょに房州の山の中へ帰るのがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...房州へ里にやられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若黨の三次は房州の者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...必死の覚悟で房州までさがしに行った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...上総房州から船が這入(はい)ると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鎌倉と房州とへ子供をつれ転地をした...
室生犀星 「童子」
...房州の端(はな)が眼近に見え...
若山牧水 「岬の端」
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