...戸袋のすぐ横に、便所の窓の磨硝子(すりガラス)から朧(おぼろ)な光のさすのに眼をうつすと、痩せたやもりが一疋、雨に迷う蚊を吸うとてか、窓の片側に黒いくの字を画いていた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...びく/\もので、戸袋の中や、室内のデスクの下、ソファの下、はては額(がく)の裏まで探がした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...昨日も今日も書院(しょいん)の戸袋(とぶくろ)に巣(す)をつくるとて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...僕の枕元が戸袋であつたから假令まだ眠つて居た時でもがら/\と戸があくと屹度眼があいた...
長塚節 「開業醫」
...戸袋や欄間には意外な裝飾が施してあるが...
長塚節 「痍のあと」
...平氏門に片寄つてさうして戸袋にくつゝいた老梅が一株は蕾がちで二株は十分に開いて居る...
長塚節 「十日間」
...ウハキはハミガキウハバミはウロコ太陽が落ちて太陽の世界が始つたテツポーは戸袋ヒヨータンはキンチヤク太陽が上つて夜の世界が始つたオハグロは妖怪下痢はトブクロレイメイと日暮が直径を描いてダダの世界が始つた(それを釈迦が眺めてそれをキリストが感心する)...
中原中也 「ダダ音楽の歌詞」
...心張は戸袋の隅に立ててありました」こう言うお紋は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...戸袋の蔭とかに隠れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...戸袋の蔭(かげ)にしよんぼり立つてゐるんです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家の中を廊下傳ひに行くと、人目に立つから、多分、草履で庭を行つたことゝ思ふが――」「あ、此處にありましたよ」「どれ」八五郎は背延(せのび)をすると、戸袋の上から、泥だらけの藁草履を一足取りおろしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁側の戸袋の薄くらがりの中へしゃがみこみ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...暫く聞いてゐるうちに自分とは思へなくなつてしまつたよ――戸袋の蔭に...
牧野信一 「鏡地獄」
...それを鉢からおろして戸袋の前の日当りのよいところにうつし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたくしもうれしゅう存じます」ながいあいだ戸袋の暗がりにあって...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼女は最後の戸を戸袋の中へ了ふと髮をいらひながら暫く遠くの山を眺めてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...ゆうべ二十両だけ、おめえの家の窓から抛り込んでおいたから、帰(けえ)ったら、戸袋へ、手を突っ込んでみなせえ」交代が来ると、蔵六は、へとへとになって、紺屋ッ原へ、帰って行った...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蛞蝓(なめくじ)の這い痕(あと)をもった戸袋やらガタピシいう暗い格子戸がそれだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
- アイドルの山崎怜奈さん: 妊娠を公表し、今後の活動について報告。🤰
- 歌手の石井竜也さん: 急性虫垂炎手術後の影響で音楽フェス出演を辞退しました。😷
- 実業家の十時裕樹さん: ソニーグループCEO、熊本地震に総額5000万円の緊急支援を表明 🙏
