...戦きながらその言葉の威力の前に圧倒された...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...怪しい戦きが心を走った...
豊島与志雄 「山上湖」
...私は飢ゑと寒さに戦きながら農家の二階でアンデルゼンの童話を読んだ...
原民喜 「死について」
...すると舞台では半裸体の少女が寒さうに戦きながら踊ってゐるのに気づいて...
原民喜 「虹」
...姉たちは壕の中で戦きつづけた...
原民喜 「廃墟から」
...妹の息子は飢ゑに戦きながら...
原民喜 「廃墟から」
...そんなに戦き脅(おび)えながら...
原民喜 「火の唇」
...彼はガタガタ戦きだした...
原民喜 「雲雀病院」
...無性に怖い戦きと...
牧野信一 「蔭ひなた」
...五体までがしびれるやうな冷たさともつかぬ奇体な戦きに襲はれた...
牧野信一 「心象風景」
...子供のやうに戦き目を伏せぬ者は一人もなかつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...子供の時代に聞いたお伽噺のうちで私が最も奇怪な戦きに襲はれて蒼ざめたのは...
牧野信一 「剥製」
...さつきの良心や戦きは忽ち消え去つてしまつて...
牧野信一 「変装綺譚」
...――泥棒だつて、嘘つきだつて、あの仕業さへ見つけ出されなければ、誰も悲しみを感ずる者はないのであるから、そして私自身だつて、そんな戦きは、その場限りで消えてしまふことなのであるから――結局、これは善行為と云ふべきであらう……ストア哲学を生活上の(芸術上ではなしに……)模範として遵奉してゐる私は、行為を健全と善に帰せしめなければ冒涜を覚ゆるのであつた...
牧野信一 「変装綺譚」
...いつも一概に他人(ひと)の嗤ひといふものに戦きを強ひられる傾向であつたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...軽い戦きを覚えたのである...
牧野信一 「山を越えて」
...監察官でもが姿を変へて現れたのではないかと戦き...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...自分も一本草のように戦きながらそれ等を聴き感じ子供は久しく立っていた...
宮本百合子 「雨と子供」
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