...始めて懶(ものう)い睚(まぶた)をあげて...
芥川龍之介 「蜜柑」
...懶(ものう)さうな眼は何時までも...
芥川龍之介 「山鴫」
...今まで続けていた沈黙の惰性で第一口をきくのが物懶(ものう)かったし...
有島武郎 「或る女」
...懶氣に叫んだのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...懶氣(ものうげ)な...
石川啄木 「葬列」
...私は元来が懶(なま)ける性質なので...
伊波普猷 「私の子供時分」
...懶惰(らんだ)という事がお互いの共通点となって...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...懶(ものう)さうな蟋蟀の歌に混つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして二人がすこしでも懶(なま)けると叱りつけたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...懶(だる)い体を持ちあぐんでいた...
徳田秋声 「黴」
...疲(つか)れもしたけれど懶(ものう)いやうな心持(こゝろもち)がして幾度(いくたび)か路傍(みちばた)へ荷(に)を卸(おろ)しては休(やす)みつゝ來(き)たのである...
長塚節 「土」
...がやがやいふ人声もめつきり少くなり、低くなつて、女商人や、百姓や、ジプシイも今はしやべり疲れて、その舌まはりものろく、懶げであつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...懶(ものう)い手で五分おき位に休み乍ら私は身を整へ了つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そんな物を手に執るのさへ懶(ものう)かつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...物懶(ものうげ)に居隅に踞(うずくま)っていようとするのである...
宮本百合子 「アワァビット」
...二科にあった「懶画房」? と云う絵...
宮本百合子 「外来の音楽家に感謝したい」
...懶(だる)そうに...
吉川英治 「新書太閤記」
...懶(ものう)い稽古(けいこ)三味の音(ね)が絶えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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