...これまで懶(なま)けてばかしゐた神様が...
薄田泣菫 「茶話」
...小松殿は差し俯(うつぶ)きて人に面(おもて)を見らるゝを懶(ものう)げに見え給ふぞ訝(いぶか)しき...
高山樗牛 「瀧口入道」
...何をするのも面倒くさく懶かった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...人の意欲を窒息させる雰囲気――他人の労働の上に寄生して不精懶惰な現状に執着する裕福な生活...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...ついに彼は懶(ものう)げに網を投じる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小さな町と眠ってる二人の生活との懶惰(らんだ)の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして終りには訳の分らない模糊たる霧と懶い疲労とを覚えた...
豊島与志雄 「囚われ」
...懶け者の癖として...
豊島与志雄 「囚われ人」
...紀昌は懶(ものう)げに言った...
中島敦 「名人伝」
...四人の客は懶相に身體を動かす...
長塚節 「商機」
...卯平(うへい)はさうすると又(また)のつそりと懶(ものう)げに身體(からだ)を戸口(とぐち)まで動(うご)かして與吉(よきち)の手(て)に渡(わた)してやる...
長塚節 「土」
...懶(ものう)い手で五分おき位に休み乍ら私は身を整へ了つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今迄気づきもしなかつた妙に薄ら甘いやうな懶(だる)さが...
牧野信一 「山を越えて」
...陰鬱な氣懶(けだる)い氣持は夜が更けるにつれて刻々に骨の膸(ずい)まで喰ひ込んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...空中にわれ文章をつづらんにもの懶くあぢはひ悲しければけふもヒツポドロムを見にきたりつ...
室生犀星 「忘春詩集」
...懶(だる)い体を机の前まで運んだ...
森鴎外 「金貨」
...われの懶惰(らんだ)と罪に鞭(むち)を享(う)けて弥陀(みだ)が遣(つか)わさるるところの使者であると思った...
吉川英治 「親鸞」
...――勉(つと)めない人が自ら懶惰(らんだ)をなぐさめてそういうのですよ」「……いや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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