...今は何の憚る所ぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...我等はこの Entweder-Oder を Sowohl-als auch にかへることを憚る可きではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...道途の説にはいうに憚ることがある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其処で彼はまた歩き出したが足音を憚るやうにそろ/\と一足毎に注意して歩いた...
田中貢太郎 「海異志」
...なんの憚るところもなく想像の翼をひろげて行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...「憎まれっ子世に憚る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...いゆき憚るしら雲を麓なかばにとめおきて落る日を呑み月を呑む高きは山の姿かな...
土井晩翠 「天地有情」
...幕府から賜わった屋敷ゆえ憚るのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あたりの人目を憚る様子で...
永井荷風 「男ごゝろ」
...わたくしの商売が世間を憚るものと推定せられてから...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...お前もまた誰に憚ることもあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがにそれを憚ると見え...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...少しも憚るどころでない...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...今は誰憚るところのない倦怠と嫌悪の色が漲った...
「海流」
...人が彼を畏(おそ)れ憚る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...何の憚るところなく自由に行動が出来る筈です...
矢田津世子 「反逆」
...どうして家臣を憚るのか...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...傍にいる千鶴子の耳を憚ることでもあるのか...
横光利一 「旅愁」
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