...幽閉の憂目にさえ遇(あ)わせようとした...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...生きてかかる憂目(うきめ)見んより死してこの苦を免かるる方はるかに勝(まさ)るべしなど思ひたるは幾度もありたれど...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...三度とも同じ憂目(うきめ)に逢った...
太宰治 「水仙」
...入学試験に落ちた憂目(うきめ)を見た事がないからかも知れない...
太宰治 「正義と微笑」
...伐採の憂目(うきめ)をまぬかれた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...怖(おそろ)しい憂目(うきめ)を見(み)する...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...あまりに有効な発明は失業を増大させるから却って特許を与えられないという憂目さえ見なければならない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...こんな憂目を見なくても済んだに……と今この男がジャガタラいもに向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...抑留や捕縛の憂目(うきめ)を蒙(こうむ)ったものが幾人もあるとのことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもその日本が今が今潰れるとか滅亡(めつぼう)の憂目にあうとかいう国柄でない以上は...
夏目漱石 「私の個人主義」
...かえって伜に憂目(うきめ)を見させるわけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さすがの局長もアワヤ落城の憂目を見ようとするその時...
久生十蘭 「魔都」
...ひと月に少くとも一度ぐらゐは破壊の憂目を見るので...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...またしても思はぬ憂目を見たものよ...
牧野信一 「バラルダ物語」
...化けの皮をはがれる憂目を免れていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...彼らの例にならって同様の憂目を見ようとしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...内地に居る日本人は海外の醜業婦と云へば一概に憂目を見...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...こんな流亡の憂目(うきめ)をみるに至ったのだという日頃の憎悪(ぞうお)を以て...
吉川英治 「人間山水図巻」
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