...物憂き羊小舎(ひつじごや)のかどに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そんな憂き目に逢ったかのように...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥「日本浪曼派」十一月号所載...
太宰治 「碧眼托鉢」
...どうせいつまでながらえられる憂き世の中ではないのだから...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...拙老此(こ)の歳に及び斯(か)かる憂きことを耳にいたし候は何の因果かと悲歎やる方なく候...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「………『斯(か)かる憂きことを耳にいたし候は何の因果かと悲歎やる方なく』か...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...東をめざして進んで行った憂き旅の間にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...大路をわたされたり様々の憂き目を見たが...
中里介山 「法然行伝」
...他国でどんな憂き目をみても...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...常に憂きことを知らず顏の...
樋口一葉 「花ごもり」
...成るほど憂き十年であつたに違ひない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...難なく取りかこまれて五百の兵と共に敵地で全滅の憂き目に会ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...惨たる憂き目にただよったり――一律の秩序あるごとくまた...
吉川英治 「三国志」
...長く憂き目を見させてはおけまい...
吉川英治 「私本太平記」
...生捕(いけど)りの憂き目を見るかの二つを出ません...
吉川英治 「新書太閤記」
...笛などに憂き身をやつし...
吉川英治 「平の将門」
...憂き目を見ているのが分らぬか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...憂きをも思ひ慰むる」にあると言った(同一一四七上)...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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