...他の人々はうえを乗りこされる憂き目を見るのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そんな憂き目に逢ったかのように...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...「憂きも一と時うれしさも思ひさませば夢候(そろ)よ」と...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...異郷の空に語る者もない淋しさ佗しさから気まぐれに拵(こしら)えた家庭に憂き雲が立って心が騒ぐのだろう...
寺田寅彦 「イタリア人」
...『三瀬河絶えぬ涙の憂き瀬にも乱るる恋の淵はありけり』と歌ひ始める...
野口米次郎 「能楽論」
...憂き事さま/″\に何うも堪へられぬ思ひの有しに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...命あるほどは憂きを見盡して...
一葉 「暗夜」
...この憂き世で魂を二つに分け...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...セイレエン等憂きこと知らぬ漂(ただよい)の世を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...8895憂き事を忘れさせる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...早坂から冷淡な憂き目にあい...
横光利一 「旅愁」
...地にへばりつく憂き身には...
與謝野寛 「妄動」
...この孫堅に敗軍の憂き目を見せたことは...
吉川英治 「三国志」
...去就(きょしゅう)に迷って殲滅の憂き目に会う者や...
吉川英治 「三国志」
...なんでまだ世の憂き風も知らぬあのむすめを...
吉川英治 「三国志」
...惨(さん)たる憂き目をなめながら...
吉川英治 「私本太平記」
...――火はおれが放(つ)けたんだが、今夜の憂き目は、てめえの自業自得というものだ」「ムムッ……悪魔め」「悪魔とは、てめえのことじゃねえか」「残念だ」年景は、部下を呼んだ、召使の名をさけんだ...
吉川英治 「親鸞」
...たゞ悲しきこと憂きこと恋しきことなど...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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