...遠慮のういうてみて下さい」いいますよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...遠慮なく三日ばかり御厄介になった...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...そこには例の指環(ゆびわ)が遠慮なく輝やいていた...
夏目漱石 「明暗」
...かくのごとき申し訳は人に対し遠慮(えんりょ)斟酌(しんしゃく)する言葉に過ぎぬのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...家中筒拔ける遠慮のない聲です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...既婚者のように徹するような思慮があるだろうか...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...少しげっそりしてしまったKが彼に与えた印象を考慮に入れてのことであった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...誰かれかまわず遠慮なく引っくくってしまえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...無慮(おおよそ)二十通位の手紙がバナナのように机の上に積み重ねられた...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...馬鹿な人間の中にまじっていると自分まで馬鹿になって、遠慮したり、気取ったり、嘘を言ったりしなきゃなりませんからね...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...あなたの行末を思ふ伯母さん從兄(にい)さんの深慮は...
水野仙子 「響」
...「つまり遠慮深い癖が禍(わざわ)いしたのだね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...民藝館は詮ずるにその「日本の眼」を遠慮なく具体的に働かせたものに他ならないのである...
柳宗悦 「四十年の回想」
...人間の思慮の及ぶ所には限度がある...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...何とぞご賢慮をもって...
吉川英治 「三国志」
...直義(ただよし)もそれのみが苦慮され...
吉川英治 「私本太平記」
...ありがたい叡慮のお声など...
吉川英治 「私本太平記」
...唐よりの影響を顧慮することなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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