...一つは慥か二度目の二年生の八歳の年...
石川啄木 「二筋の血」
...慥かに死なゝいといふ自信があつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...それは慥か既に亡くなつた(義理の)祖父から父に引き渡つた裁判が...
中原中也 「その頃の生活」
...併し手紙を出したお前の事を考へる丈は慥かだ...
森林太郎 「身上話」
...慥かにそう鳴くように聞えた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「おまえは慥かに...
山本周五郎 「薊」
...名を慥かめたのち金之助だけ中へ入れ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...慥かにそうだ、父には自分を救おうなどという考えは少しもなかったのだ...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「それであたし慥かめてみようと思って...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...――慥かに、それから栄二は少しずつ人と口をきくようになった...
山本周五郎 「さぶ」
...慥かに一晩じゅう眠れなかったようで...
山本周五郎 「寒橋」
...慥かに心ひかれている証拠だ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...「権八だということは慥かなのか」「さあ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「そこもとには可笑(おか)しいか」「あんまりばかげています、もっとも野育ち同様で、することに遠慮がありませんから、なにか誤解されたかもしれませんが」「では、自分で慥かめてみるがいいだろう」「お望みなら慥かめます」「私には、その必要はない、私のほうはもうわかっているので、慥かめるのは、そこもと自身のためだ」惣兵衛の声は静かで、むしろ温情がこもっているといったふうだった...
山本周五郎 「花も刀も」
...あれは慥かに酔っていました...
山本周五郎 「ひとでなし」
...万三郎は自分の腕の慥かさをはっきり自覚した...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かに、承諾の返辞をしたあとでは、ながいあいだの精神的緊張から解放されたかのように、静かに心のやすらいだのを覚えている...
山本周五郎 「めおと蝶」
...(その感動を慥かめるかのように)じっと息をひそめた...
山本周五郎 「山彦乙女」
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