...始めから目當が甚だ不慥であつたのだ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...最も慥(たし)かな話ですから...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...日本料理は明るい所で白ッちゃけた器で食べては慥かに食慾が半減する...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...慥(たしか)な与力共の言分(いひぶん)によれば...
森鴎外 「大塩平八郎」
...この一刹那(せつな)には大野も慥(たし)かに官能の奴隷であった...
森鴎外 「独身」
...慥(たし)かに悔やしいと存じましたわ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ええ慥か薬の外交員と心中したとかって」その話を漁師の一人が聞き咎(とが)めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...その痩せて骨立った、蒼白い胸に、古い突き傷の痕が二つ、慥かに見えた...
山本周五郎 「菊千代抄」
...慥かに、二人はいつもいっしょにいるが、それは急に友情にめざめたからではなく、同病者が互いに寄りあっていたがるような、または、同じ犯罪者が相手の密告を恐れるため、お互いに監視しあっている、とでもいったような感じであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...このほかになにもないことは慥(たし)かだ」「いずれにせよ」と暫く考えてから五郎太が云った...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...慥かに甲野にいたかよに相違ありません」「しかし...
山本周五郎 「風流太平記」
...休之助が見ていないことを慥かめて...
山本周五郎 「風流太平記」
...一通は侯の手許におかれた」――いよいよ分割は慥かでございますな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...たいへん悪い意味のものだという感じだけは慥(たし)かだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それはまだ慥かではない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...慥(たしか)にするといっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...彼は慥(しか)と精神を丹田(たんでん)に落着けるべく努めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そこで慥(しか)と見たのか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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