...見慣れた姿を現してゐた...
芥川龍之介 「秋」
...気分はいかがです」田川夫人は例の目下(めした)の者にいい慣れた言葉を器用に使いながら...
有島武郎 「或る女」
...騒音(そうおん)に慣れた彼が...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...怪奇に慣れた影男でさえ...
江戸川乱歩 「影男」
...世間慣れた快活な態度で応対した...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...聞き慣れた声が耳をうってきたからであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この場慣れた二人のあいだに...
谷譲次 「踊る地平線」
...演説に慣れた田中も時々沈黙させられた...
田山花袋 「蒲団」
...「御逗留(ごとうりゅう)でございますか……」「一夜泊りだ」「左様でございますか」女は慣れた手つきで...
中里介山 「大菩薩峠」
...母の性格は吾々(われわれ)が昔から用い慣れた慈母という言葉で形容さえすれば...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...喜太郎は手慣れた鉈(なた)を取り上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多少慣れた道だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その時まで住み慣れた村の友達に切りに別れを惜まれたのであつたが...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...慣れたわが庵のこと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それを見ると流石(さすが)に飛行慣れた私も...
夢野久作 「怪夢」
...大抵慣れた奴が文案したのを本人が書き直して出すので...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...慣れた手付で注射をした...
夢野久作 「人間レコード」
...此の支那火夫の忍従に慣れた無感不覚と帰を一にするのであらうか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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