...すでに十数年以前より志して来た計画を慎重審議この際断然実行することにした...
岩波茂雄 「読書子に寄す」
...診断などもひどく慎重を期すると云う風で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これをともかくも一つの思考実験としてできるだけ慎重に徹底的に考えてみるという事は...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...私の妄想はそういう不謹慎なささやきを止めない...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...慎みが足りないように思われて厭(いや)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女にして悋気を慎しまば...
永井荷風 「桑中喜語」
...よほど慎重にしないと失策(しくじ)るです...
夏目漱石 「門」
...それで泣くのじゃな、はッはッはッ宮内よく聞けよ、武士は泣かぬものじゃ」「如何(いか)にも、泣いた、泣いている、口惜しさに泣いているのじゃ」「左程無念なら、遠慮はいらぬ、この場で、やろうか、慎九郎は何時(いつ)でも心得たとこそいえ、あすにせよとは決していわぬぞ」「慎九郎などにはわからぬことじゃ、泣くのは自身を泣いているのじゃ、汝達(おみたち)のことばかりで泣くのではない」「口賢(くちかしこ)くいい抜けるな、慎九郎は憎し、さりとて己れは非力でうち勝つ見込みはない、それで泣いているのじゃ、骨細男とはいえ武夫(もののふ)じゃ、白昼、諸人の目前で泣く奴があるか」「何とでもいえ――が慎九郎、非力者とうたわれたこの宮内が、生死を賭けて争う場に臨んでも、果して平常の如き非力者であろうか」「妙なことをいう奴じゃ」「実地にやったことはないのじゃ、なれども、宮内は固く思っている、すわというとき、宮内は決して怯者(きょうしゃ)でない、むしろ大胆不敵の男になれる、如何ばかりの勇士でも、宮内は必ず仕止めてみせる」「兵学の講釈を、宮内から聞くとは思わなかった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...表(おもて)に謹慎を表して陰(いん)に舌を吐かんとす...
福田英子 「妾の半生涯」
...スパロウ警部補は非常に慎重な男だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...慎重に始めた方がいいですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...樽野の細君は寺にでも行つた時のやうに慎ましくなつてゐた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...慎一という男、妻は峯子、照子という女の子一人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は慎重な手つきで...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...どこまでも慎重に……慎重に取りかからねばならぬ……あくまでもヘマをやってはならぬ……...
夢野久作 「巡査辞職」
...みな閉門(へいもん)謹慎(きんしん)の厄(やく)に会った...
吉川英治 「大岡越前」
...量を慎しめばよかろうと...
吉川英治 「河豚」
...謹慎しておりましたのでござります」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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