「慈眼」の意味
慈悲深い眼差し
「慈眼」の例文(場面別)
- 仏教用語観音菩薩は慈眼で衆生を見守っていると言われる。
- 文学表現老教師の慈眼に包まれて、生徒たちは安心感に満たされた。
- ビジネス敬語「部長の慈眼のおかげでプロジェクトが成功しました」と感謝を伝えた。
小説での「慈眼」の使い方
...今日芥川の墓のある染井の慈眼寺に區で建てた立札はこれまた芥川龍之助の墓となつてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...即ち慈眼大師示寂の處にて...
大町桂月 「川越夜行記」
...慈眼の波ただよい...
太宰治 「もの思う葦」
...雪のような白い眉の下に瞼(まぶた)重げに見開いた穏やかな慈眼の中に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...源空という生涯を通じてのよび名を十八歳の時叡山の西塔黒谷の慈眼房叡空の庵に於てつけられたのである...
中里介山 「法然行伝」
...慈眼房が腹を立てて...
中里介山 「法然行伝」
...それから慈眼房は独り考えること数尅(すこく)の後法然の部屋に来て申訳をする旨には...
中里介山 「法然行伝」
...師の慈眼房はその不遜に腹を立てた...
中里介山 「法然行伝」
...「慈眼房はわしにとっては受戒の師範である上に衣食住のこと皆悉(ことごと)くこの聖(ひじり)に扶持をして貰った...
中里介山 「法然行伝」
...或時慈眼房の前をわしが通ると...
中里介山 「法然行伝」
...その慈眼房が却ってこの法然の弟子となられたのは不思議のことである」と云って様々に語り聞かせたことがある...
中里介山 「法然行伝」
...慈眼(じげん)を垂れて二人を見護って居るのでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...庚申塚(かうしんづか)から少し手前、黒木長者の嚴(いか)めしい土塀の外に、五六本の雜木が繁つて、その中に、一基の地藏尊、鼻も耳も缺け乍ら、慈眼を垂れた、まことに目出度き相好(さうがう)の佛樣が祀られて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...慈眼(じがん)を垂れた大師の尊像ではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...な!」慈眼ともいうべき穏かな眼なのだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...墨で――慈眼視衆生(じげんじしゅじょう)例年正月大施粥(おおせがゆ)同苦坊(どうくぼう)と...
吉川英治 「大岡越前」
...また、宇治の鉄淵禅師にも、折々、叱咤(しった)をいただき、一、慈眼、衆生(シユジヤウ)ヲ視ル...
吉川英治 「大岡越前」
...寛永初年、将軍家の開基以来、江都随一の花見場所となったこの山は、小唄浄瑠璃(じょうるり)仕舞(しまい)などもお構いなし、山内、花時に限って、無礼講、武家も町人も女も男も、毛氈(もうせん)花むしろの上には階級なく、清水堂のほとり、寒松院の並木、吉祥閣の下、慈眼堂の前、いたる所、花ある所、さんざめく小袖幕のかからぬ所はない有様...
吉川英治 「剣難女難」
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