...一種の悲愴なる感情を覺えざるを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...お願いでござりまする」その声は悲痛凄愴(せいそう)を極めたのであった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...――それをある時渡辺君がきて悲愴な調子で話したことがあったが...
辻潤 「ふもれすく」
...例えばチャイコフスキーは『悲愴...
中井正一 「美学入門」
...」一種悲愴な哀音を聞くやうである...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...悲愴シテ以テ死ス...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...凄愴(せいそう)な「知性」の旋風のさなかに昂然と立とうとする孤独なる「個性」の運命――これがポオル・ヴァレリイの悲劇だ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...とても悲愴な感じに打たれたことを覚えてゐるよ...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...悲愴な命令を放つた...
牧野信一 「素書」
...悲愴せざるはなしと出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...ロシアの作曲家チャイコフスキーを題材とした「悲愴交響曲(パセティックシムフォニー)」という作品がある...
宮本百合子 「明日の知性」
...当時の周囲から求められている女らしさとはまるでちがった悽愴な形で...
宮本百合子 「新しい船出」
...毎晩点呼後の班内は悽愴の気に満ちた...
夢野久作 「ざんげの塔」
...米が一升(しょう)十銭といったような言葉がまだ六歳の私の耳に一種の凄愴味を帯びて泌み込むようになった...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...何ともいえない悽愴たる涙が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...頻(しき)りに悽愴(すご)がってシンミリしている鼻の先へ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...かつての“ぶらり駒”の人ともみえぬ悽愴(せいそう)な色があった...
吉川英治 「私本太平記」
...悽愴(せいそう)比なき乱軍であったことを...
吉川英治 「新書太閤記」
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