...悲愴(ひさう)を極めてゐたのに相違なかつた...
芥川龍之介 「枯野抄」
...』彼(かれ)には悲愴(ひそう)の感(かん)の外(ほか)に...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...教会の職業的なヤソ坊主の偽善家みたいな悲愴(ひそう)な表情や...
太宰治 「惜別」
...あまりの凄愴(せいそう)さに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かかる悲愴(ひそう)な夜の助けを伴うものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」一種悲愴な哀音を聞くやうである...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...ハツと息を呑んだほどの凄愴な美しさです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...而して眞澂の山は本來此愴さをも畫くものであつた...
藤原咲平 「山岳美觀」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...顔の大半を口にして悲愴な応援を求めながら...
牧野信一 「鱗雲」
...先頃の新響の「悲愴」は...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...室(へや)中に一種悽愴(せいそう)たる気分を漲(みなぎ)らしている魔力に至っては他の二つのものの及ぶところでない...
夢野久作 「暗黒公使」
...米が一升(しょう)十銭といったような言葉がまだ六歳の私の耳に一種の凄愴味を帯びて泌み込むようになった...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...常識では信ぜられんくらい悽愴(せいそう)...
夢野久作 「爆弾太平記」
...そして依然、大波天にみなぎり、乱雲のあいだからほのかな月光さえさして、一瞬は晃々と冴え、一瞬は青白い晦冥(かいめい)となり、悽愴の気、刻々とみちていた...
吉川英治 「三国志」
...……空は凄愴(せいそう)な暮色(ぼしょく)をもってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...介錯(かいしゃく)」促(うなが)す声は凄愴(せいそう)を呼んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...初めて凄愴(せいそう)な青白さを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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