...矢野はいつでも感奮(かんぷん)するのである...
伊藤左千夫 「廃める」
...Yに対する沼南の情誼に感奮した最初の推服を次第に減じたが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...腹が滿ちた上に醉をも發して今元氣の充滿した三藏は此牡丹の力に感奮して見てゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...その者一代のうちは主の恩に感奮しさらに忠勤をはげむといふ事にもなるでせうが...
太宰治 「右大臣実朝」
...単なる傍観者でしかない私をさえ感奮させ...
太宰治 「惜別」
...人の好意には素直に感奮すべきだと前の日に思いをあらたにした矢先ではあったが...
太宰治 「パンドラの匣」
...少年の如く感奮してゐた...
太宰治 「富嶽百景」
...深く自(みずか)ら感奮して謂(おもえ)らく...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ステパンはなんとも云へぬ感奮の情を発した...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...ヴェルハアレンを感奮せしめたる生血(なまち)滴(したた)る羊の美肉(びにく)と芳醇(ほうじゅん)の葡萄酒と逞(たくま)しき婦女の画(え)も何かはせん...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...一金額の乏しきを憂うる而已(のみ)との言に儂(のう)は大いに感奮する所あり...
福田英子 「妾の半生涯」
...刺客はもう感奮して声を立てて泣いたんだ...
松永延造 「職工と微笑」
...其感奮の情が他をして筆を把つて数日間の記を作らしめたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また迷庵の説を聞いて感奮したらしい...
森鴎外 「渋江抽斎」
...想像以上に感奮させたようであった...
山本周五郎 「似而非物語」
...そしてそれはむろんわれわれを感奮せしむる多くの内容をもってはいますけれども...
山本周五郎 「菊屋敷」
...地方民は新しい感奮を抱くにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...異常なそのときの感奮は長く忘られるものではない...
吉川英治 「私本太平記」
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