...恐ろしい話をだれよりも先に話すことには一種の優越感があるものだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...未だ見るを得ざるものに對する敬虔なる豫感がある筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...アノ温厚(おとなし)い人格に比して怎やら奇蹟の感があるですな...
石川啄木 「病院の窓」
...過渡期の畸形的文化の特徴が椿岳に由(よっ)て極端に人格化された如き感がある...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...尊いマニュスクリプトを焚いて風呂まで沸かしたというに到っては匹夫の手に果てたる英雄の最期を聞く如き感がある...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...意識下に劣等感があるからこそだともいえる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...我々は實に嘔吐を催すの感がある...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...諸君の盛んな意気に反する感があるかも知れぬが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...とかく荷物の爲に累せられて行動の自由を缺く感があるのを憾(うら)みつゝともかくも俥を命じ...
近松秋江 「伊賀國」
...例えばまた「のろい週期」などという言葉も平気で使うが「長い週期」というよりも日常会話にはこの方が実感があるから自然にそんな用例が出来るのであろうと思われる...
寺田寅彦 「随筆難」
...まことに当代独歩の感があるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...今では病がコーコーに達した感がある...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...何と云つてもおのづからひとつ流の交感がある...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...放送曲目についても所感があるが...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...何かそこに惻々と迫る実感がある...
久生十蘭 「魔都」
...またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない...
牧野富太郎 「植物記」
...まだまだ文明人の域にほど遠い感がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どことなくしいんとして冷寂な感がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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