...それはいつでも惻々(そくそく)として人に迫り人を圧した...
有島武郎 「或る女」
...一番うれしそうでした……」それは正造の苦衷をなぐさめようとする惻隠の響であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この小さな失敗も過労ゆえと惻隠の情に動かされもした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...2.どんな野獸にだつて惻隱の情はある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...惻隠(そくいん)の心は...
太宰治 「竹青」
...わが敵手もさすがに惻隠(そくいん)の心を起し給いし様子に御座候...
太宰治 「花吹雪」
...今もなお惻々として胸に迫ってくるのを覚えずにはいられない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...惻々(そくそく)として私の胸を打ってきた...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...其の声惻々として人の腸を断つに足れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
......
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...ジュウル・ファーブルという弁護士はルイ十七世の境界に惻隠の情を催し...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...“Serpent of eternity”である限り惻々泣路岐の感からは逃れ得ぬに定つてゐるのだ...
牧野信一 「浪曼的時評」
...まったく惻隠憐憫の情をゆたかにもったモンテーニュには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...惻惻として霜夜のこほろぎにもたぐへつべきが打まじれり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...そんな惻隠(そくいん)の情(じょう)めいたものが...
吉川英治 「私本太平記」
...惻々(そくそく)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...慈愛をかくして峻烈(しゅんれつ)に不肖(ふしょう)の子を叱りながらもどこやらに惻々(そくそく)と悩んでいる厳父のこころが傷(いた)ましい強さで...
吉川英治 「親鸞」
...惻隠(そくいん)の情に打たれた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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