...氏の養父松本重太郎氏が老年になつてあゝした悲惨(みじめ)な境涯に陥つた...
薄田泣菫 「茶話」
...陰惨きわまる犯罪とせられていたわけである...
太宰治 「酒の追憶」
...ここは私が前に見たよりも荒涼陰惨というべき場所で...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...子供――彼等の惨めな後継者――が...
豊島与志雄 「理想の女」
...しだいに弱りゆくその陰惨な雷鳴のごとき響きを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...墳墓はどこにあっても凄惨(せいさん)なものであるが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本人がこれから歩まねばならぬ敗戦国民の道は苦難と悲惨にみちたものであり...
永井隆 「長崎の鐘」
...その翌朝土蔵の中に無惨な死体になって見出されました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...少し悲惨な気がしてくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...人間社会を陰惨だと感じてゐる親の子供なら...
原民喜 「蠅」
...救い難い悲惨な境遇を忘れるために...
久生十蘭 「泡沫の記」
...それはもう何とも云ひやうもない惨憺たる血戦です...
牧野信一 「船の中の鼠」
...森林の中で最も惨酷な欠乏に曝されるのである4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...是(これ)などは正面からその悲惨事を防止しようという前に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...何といっても惨たる敗滅の一歩てまえまで追いつめられていたことは蔽(おお)いようもない事実といわねばならん……けれど...
吉川英治 「上杉謙信」
...惨として、髪の毛がほつれている...
吉川英治 「新書太閤記」
...大方(おおかた)の衆(しゅう)に惨劇のしだいを物語るのである――「ほんとに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...そして集中と純一との欠けている惨めな醜さを心に浮かべた...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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