...惜し気もなく煙管を投げてやった...
芥川龍之介 「煙管」
...一刻のやすむ暇も惜し気に...
上村松園 「作画について」
...映写機のような高価なものまで惜し気もなく海中へ叩きこまれた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ただ女のみがそんなにも無遠慮な惜し気のなさで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ほとんど各ページに一つまたは二つの「発見」が惜し気もなく羅列してあるのに驚かぬ人はないであろう...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...百目蝋燭(ろうそく)を惜し気もなく点けている上に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惜し気もなくその歌を聴かしてやる心持がわかるような気がしました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...残り惜し気に出て行く...
久生十蘭 「魔都」
...硝子戸も障子も惜し気なく明け放されて...
牧野信一 「スプリングコート」
...花園の薔薇を惜し気もなく踏みつぶして――」と孔雀が続けやうとした時...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...そして自然が惜し気もなく提供している富源の開発に自ら従うよりも...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そのうち工事が始まって惜し気もなく樹木の伐採...
山本笑月 「明治世相百話」
...一身一家の破滅を恐れた継母が惜し気もなく毒薬を粥に交ぜて殺いたもので...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...惜し気もなく片っ端からズタズタに裂いては捨て...
吉川英治 「江戸三国志」
...『お読みになったらすぐ火に燃やしてくれと使の大七殿が申しました』『そうですか……』焼くのも残り惜し気なのである...
吉川英治 「篝火の女」
...捨てて行って惜し気もないし...
吉川英治 「三国志」
...他人(ひと)の物に、惜し気もなく、悪友どもは、一夕(いっせき)に費(つか)いちらしてしまったが、あの金は、まさしく自分の借金だ...
吉川英治 「松のや露八」
...その花が惜し気もなく撒(ま)き散らす芳香に...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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