...遂に蠅男は口惜しがる帆村と長吉とを谿底(たにぞこ)へ置いて山かげに姿を消してしまった...
海野十三 「蠅男」
...口惜しがるのであつた...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...まだ一本の毛を惜しがるのか」海石はしっかと豕をつかまえてその毛を抜いた...
田中貢太郎 「劉海石」
...口惜しがるのも無理はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにも惜しがるほどの器量というわけではないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙に筆を惜しがるものだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は口惜しがるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家内は滅多に起きたことも無いのに」主人徳之助は口惜しがるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分が相手にされない事などは棚(たな)にあげて口惜しがるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...癪(しやく)にさはるぢやありませんか」八五郎は口惜しがるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...齒ぎしりして口惜しがるのも無理はありませんね」「お妙(たへ)には配偶(つれあひ)はないのか」「木之助といふ野幇間(のだいこ)のやうな野郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...パパが口惜しがるのも無理のないところだ...
久生十蘭 「だいこん」
...」フアウストは悪魔の口惜しがるのに頓着もなく「そしてマルガレツテの様子は何んなあんばいだね...
牧野信一 「フアウスト」
...地団駄を踏んで口惜しがるであらう奴等の姿をカラカラとわらつてやらう...
牧野信一 「船の中の鼠」
...或る者は妻との同棲を、或る者は息子とのそれを、自己の存在の主要な幸福ででもあるかのごとく、惜しがる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そばへ来て手おくれを口惜しがる...
吉川英治 「江戸三国志」
...なにもそう惜しがることアございますまいに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...命を惜しがる小人のように...
和辻哲郎 「孔子」
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