...この小説には、悲劇的な恋愛によって愛する人を追い求め、悲運の末に彼女の前に重出する男性が登場する...
...彼の悲運、豈、憫むべからざらむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼もまた滅亡の悲運を見るに至った...
大隈重信 「文明史の教訓」
...かえって我々自身の方が敵の求むる好餌たるの悲運に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そうして未来の悲運の夢魔であり...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そうしてかわいいわが子を折檻(せっかん)しなければならないわが身の悲運を客観するときにはじめて泣くことができるらしい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...暗き死と凄き悲運はおほひ去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...生存しきれなくなって破綻の悲運に陥るかどうか...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...哲人的な高い悲運と観ずる気持ちには...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...一旦嬌名ヲ都門ニ馳セシムルヤ気ヲ負フテ自ラ快トナシ縦令悲運ノ境ニ沈淪スルコトアルモ自ラ慚ヂテ待合ノ女中牛肉屋ノ姐サントナリ俗客ノ纏頭ニ依ツテ活ヲ窃ムガ如キモノハ殆一人モ有ルコトナカリキ...
永井荷風 「申訳」
...その悲運の中へ、騷ぎがあつて一年ほど經つた去年の二月十七日――腹を切つた先代の主人總兵衞の一周忌に當る日から、白紙の脅迫(けふはく)状が、毎月一本づつ舞ひ込んで來るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近代に於て凋落すべき悲運のものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さうした悲運に遭遇しない側の結婚については...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...彼等は悲運(ミゼール)から救ってくれるはずだった唯一の希望があとかたもなくケシ飛んでしまった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...そうして手工が追放の悲運に逢う時...
柳宗悦 「工藝の道」
...大きな時代的災厄の悲運から突き出されて...
吉川英治 「大岡越前」
...庶民のなかの悲運な人々と連れ立つて...
吉川英治 「折々の記」
...遂にその後長沙の地を守りきれない悲運に会してしまった...
吉川英治 「三国志」
...かかる悲運に立ち至ろうとはです」小次郎は耳を紅くしているかと思われるような語気で演舌するのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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