...悪くすると、そのまま目を眩(まわ)して打倒(ぶったお)れようも知れんのさ...
泉鏡花 「歌行燈」
...で何となく遠のいて、ようよう二日前に、久しぶりで御機嫌窺(うかが)いに出た処、悪くすると、もう礼之進が出向いて、縁談が始まっていそうな中へ、急に足近くは我ながら気が咎める...
泉鏡花 「婦系図」
...これは悪くすると...
岩本素白 「雨の宿」
...……悪くすると殺人事件だよ」怪人物R・K隅田川の夜更け...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そこで悪くすると...
高見順 「如何なる星の下に」
...悪くするとこの法律は藪蛇になると不可ない...
戸坂潤 「社会時評」
...水主は悪くすると船手に虐(いじ)められる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ところが、今日のいろいろな動きは、せっかくの労働がただ空転しているだけならまだよい方で、悪くすると、自然恢復の邪魔をするような場合すらありそうである...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...悪くすると腹切り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ポチは抱かれながら、身を藻掻(もが)いて大暴れに暴れ、私の手を舐(な)め、胸を舐(な)め、顋(あご)を舐(な)め、頬(ほお)を舐(な)め、舐めても舐めても舐め足らないで、悪くすると、口まで舐(な)める...
二葉亭四迷 「平凡」
...一番の悪臭を放つやつを――さらに悪くすると血ヘドなどの混っているやつを...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「悪くすると雪になりますね」番小屋の爺さんが云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...悪くすると冥闇(めいあん)必殺の危地へ誘いこまれ...
吉川英治 「三国志」
...悪くすると、挙げられるかもしれねえ...
吉川英治 「私本太平記」
...悪くするとこの雪に道でもふみちがえて凍(こご)えたのではあるまいか」「いや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...悪くすると、檻(おり)を破る虎になるやも知れませぬ」「よしッ、参ろう」大炊助(おおいのすけ)に鉄砲を持たせて、小六は、森の小道から書院の庭のほうへ、大股に歩いて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...悪くすると、弟め、それくらいな事はやりかねん」充分に、疑って、野霜の具足師、伏見掾の部落屋敷へ、駈けこんだ...
吉川英治 「平の将門」
...悪くすると、これは、大乱の兆しもみえまする」「どうして、ひとりの将門を、嵯峨源氏の力や、あなたや、また良兼、良正殿まで揃っていて、抑えられぬのか」「あいにくと、ここ数年間、飢饉がつづきました...
吉川英治 「平の将門」
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