...(中略)すぐに病床にまゐりて、皮骨(ひこつ)連立(れんりつ)したまひたる体を見まゐらせて、且愁ひ、且悦ぶ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...これから旅立つ華やかなお嫁入りを悦ぶものの如く...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...再びはらからの大騒ぎをして悦ぶ様(さま)を見たのであった...
海野十三 「三人の双生児」
...しかし彼は蘇生したことを悦ぶ前に...
海野十三 「蠅男」
...其の悦ぶ可くして畏る可からざるを感ず是れ其の均しく貴族的姿致あるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...音楽よりも歌詞を悦ぶ大衆であり...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...誰しも好んでむさくるしいのを悦ぶものはない...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...それが他者を悦ぶのは結局他者において自己を悦ばんがためである...
波多野精一 「時と永遠」
...母はいちばん悦ぶからです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...はなはだしきは「野(や)に遺賢なし」と言いてこれを悦ぶ者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ドウやら斯(こ)うやら周旋が行届(いきとどい)て目的を達すると獲物でもあったように悦ぶ者が多い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼もまた月光の恵みを悦ぶのかと僕も感じて籠り詰つたかの如き夢の息苦しさを...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...何だか殊更に閑寂を悦ぶ...
牧野信一 「砂浜」
...一同大いに悦ぶ最中に蛇来って約束通り人を求めて食わんという...
南方熊楠 「十二支考」
...好んで蛇を食う西国人が蛇を得て悦ぶ姿を摸したという...
南方熊楠 「十二支考」
...清貧を悦ぶ者たちの中に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その満悦ぶり、鯉の吹流しみたいですな、と川辺さん云ふ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...彼女は人の訪問を悦ぶ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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