...斯く迄極度に悄然とした風采は...
石川啄木 「雲は天才である」
...物思はし氣に悄然と坐つて裁縫(しごと)をしてゐたお利代は...
石川啄木 「鳥影」
...まるで打って変ったように悄然として僕の方に顔をすり寄せた...
海野十三 「深夜の市長」
...村長は終始悄然と頭を垂れたまま一言も反駁し得なかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...白基竜は悄然と隅の腰掛けにつき...
林不忘 「安重根」
...樹明君悄然として出勤する...
種田山頭火 「其中日記」
...そして悄然として髑髏(どくろ)を見下ろした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼は孤影悄然とペテルブルグへ立ち去ったのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...固より例(れい)の様(やう)な元気はなく悄然とした問ひ振りであつた...
夏目漱石 「それから」
...夕殿蛍飛思悄然という句が...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...唯一人悄然と更け行く鐘をかぞへたらんには...
一葉 「暗夜」
...アカーキイ・アカーキエウィッチは悄然として自分の部屋へひきとったが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...拙者は今日限りこの道場から破門をうけました……」新九郎は悄然として云った...
吉川英治 「剣難女難」
...この寒空を孤影悄然と歩いている様子をいぶかしげに打眺めて...
吉川英治 「三国志」
...「一家の内事、われわれの知ることではありません」「…………」劉は、悄然と、帰るしかなかった...
吉川英治 「三国志」
...郡兵衛は悄然としたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...悄然と影を見せたのは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...伝右衛門は、一刻(ひととき)でも長く詰所にいたかったが、時刻が来たし、交代の同僚も見えたので、悄然と、中屋敷を退がった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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