...却つて「悄然」と正反對な或るエックスを得るかも知れない...
石川啄木 「雲は天才である」
...これらは無論其「悄然」の條件の一項一項には相違ないが...
石川啄木 「雲は天才である」
...其斷片を遶る不可見の大氣(アトモスフィーヤ)が極度の「悄然」であるのであらう...
石川啄木 「雲は天才である」
...夢を見てゐる人の様に悄然(しよんぼり)とした髪も乱れた...
石川啄木 「鳥影」
...物思はし氣に悄然と坐つて裁縫(しごと)をしてゐたお利代は...
石川啄木 「鳥影」
...何と挨拶したら可いものかと胸を痛めながら悄然(しよんぼり)と歩いてゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...まるで打って変ったように悄然として僕の方に顔をすり寄せた...
海野十三 「深夜の市長」
...』と悄然として言ひ...
小穴隆一 「二つの繪」
...悄然(しょうぜん)として...
関根黙庵 「枯尾花」
...私は其の部屋の鏡に映って居る二人の顔を見較べて孤影悄然たる自分の風采に耻入りました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...孤影悄然(しょうぜん)として猶且つ悲しまざるが如きものもある...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...勘次(かんじ)は悄然(せうぜん)として居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...白無垢を着て悄然と立っているすがただった...
林不忘 「あの顔」
...今宵(こよひ)は辻(つぢ)より飛(とび)のりの車(くるま)さへ歸(かへ)して悄然(しよんぼり)と格子戸(かうしど)の外(そと)に立(た)てば...
樋口一葉 「十三夜」
...灯に対って悄然と坐ったきりだった...
室生犀星 「後の日の童子」
...何の効(かい)もなく何れも夜が明けてから悄然(しょうぜん)と引上て来た...
山下利三郎 「誘拐者」
...藤甲蛮(とうこうばん)一すでに国なく、王宮もなく、行くに的(あて)もない孟獲(もうかく)は、悄然として、「どこに落着いて、再挙を図ろうか」と、周囲の者に諮(はか)った...
吉川英治 「三国志」
...悄然(しょうぜん)と帰りかけた...
吉川英治 「新書太閤記」
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